2012年12月18日火曜日

【まぁやぁのこんな映画観ました/vol.3】


『 カリフォルニア ドールズ(ニュープリント版)』〈1981年 アメリカ〉

1950~70年代にオトコ映画を多数発表したロバート アルドリッチ監督。唯一観た彼の作品『北国の帝王』は大不況時代のアメリカ、伝説!の鉄道無賃乗車の男と、それを阻止することにすべてを懸ける車掌との、正に命懸けの攻防を描いたトンデモ映画に片足突っ込んだ作品で、強烈な印象が残っています。今作はそんな彼の遺作です。女子プロレスタグとマネージャー3人組が、ドサ回りからやっとこさメジャーなリングでライバルとの決戦へ。ストーリーはいたってシンプルですが、『刑事コロンボ』でお馴染みのピーター フォークはじめチョイ役までキャストが最高です。終盤、リング上で熱い闘いを繰り広げるドールズ達と、熱狂し大喜びの観客達が、渾然一体となり昇華し、全くのプロレス音痴の私でも何かアツいものがこみあげてきました。そう、とっても真っすぐな映画なんだと思います。しかし、ドールズ入場シーンと八百長レフリー報復シーンは肩をふるわせ大笑いさせられました。      〈シネマ ジャック アンドベティ にて〉