『嘆きのピエタ』〈2012年 韓国〉
30年間天涯孤独に生きてきた借金取りの男。冷酷極まりない取り立てを続ける男の前に、突然母親だと名乗る謎の女が現れる、、、。ズキズキする容赦ないリアルな描写が続くなか、どこか浮世めいたストーリーが進みます。何本かのキム・ギドク作品を観ましたが、どれも「感動」とはかけ離れながらもグサッと胸にクサビを打ちつけられ、忘れられないエンディングの作品でした。今作のそれは凄まじい映像に幾多の感情がない交ぜになりながらも静かに解き放たれました。 〈シネマ ジャックアンドベティにて〉