2017年8月20日日曜日

【まぁやぁのこんな映画みました/vol. 74】

『沈黙−サイレンス–』まぁやぁ映画レビュー

『沈黙−サイレンス–』〈2016年 米〉


遠藤周作の原作に巨匠マーティン・スコセッシが出会ってから28年、ついに日の目を見た本作。厳しいキリシタン弾圧下の江戸初期、ポルトガルから日本にたどり着いた宣教師ロドリゴ達。彼等が目にしたものは、貧困にあえぎ、わずかな望みをキリスト教に託す村人達と、彼等を容赦なく踏みにじる藩の役人達との壮絶な闘いでした。捕らえられたロドリゴ達もあの手この手で棄教を迫られます。拷問処刑シーンもスコセッシらしくリアルですが、役人=悪人という一元的な設定ではなく、人間味あふれる描かれ方で物語をさらに深めます。窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也等など、日本人キャストの個性爆発の名演も見所です。しかし、ひとを幸せにするために生まれたはずの『宗教』で、過去も現在も争いや悲劇が起き続けている現実。改めて考えさせられます。    〈109シネマズ湘南にて〉