2018年5月25日金曜日

【まぁやぁのこんな映画みました/vol. 80】

『希望のかなた』まぁやぁ映画レヴュー


『希望のかなた』〈2017年 フィンランド〉


唯一無為の存在感を放つアキ・カウリスマキ監督「難民3部作」の2作目。
前作『ル・アーヴルの靴磨き』(’11)は靴磨きの老人とアフリカからの難民少年との交流のお話でしたが、私の琴線にどストライクして心にくさびを打ち込まれた作品でしたので、今作も期待マックスでした。
ヘルシンキにたどり着いたシリアの青年、前半は難民が直面する厳しい現実が続き重苦しいですが、とあるレストランで働くことになってからの後半はいつものゆるおかしい展開になりながらも、エンディングはキツめ。正直、期待からはちとずれてましたけど、「難民問題を直視せよ!」という監督からのメッセージだなと、受け止めました。
本筋からはずれますが、随所に差し込まれるローカル・おやじ・バンドがかっこよすぎます。サントラが発売されてないのが、非常にワジワジします。キャンペーン用に非売品がわずかに出回ったそうですが、お持ちの方、まぁやぁまでご連絡待ってます!。    〈シネマ・ジャック&ベティにて〉