2013年5月14日火曜日

【まぁやぁのこんな映画みました/vol. 15】

『君と歩く世界』〈2012年 フランス・ベルギー〉


無一文のシングルファーザーで格闘技馬鹿のアリと事故で両脚を失ったステファニーの物語。お互い、どん底から這い上がっていく強さにひきこまれます。マリオン・コティヤールは言わずもがな、キャストも素晴らしいですが、ナレーション、キャプション、一切なし、音楽も極力なしでぐいぐいと推し進める「映像」の力は特筆です。エンディング、主人公であるアリの生き様が凝縮された台詞は原題訳『錆と骨 』に着地し、静かに熱くさせられました。   〈109シネマズ湘南にて〉